ある日の授業記録~5年算数~
~~ 「きまりをみつけること」 と、 「なんで?」 を見つけること。 ~~
分散登校で授業が始まり、
それぞれの教科で、
前年度の学習がまだの部分や、
休校中の課題の確認もしながら、
みんなで授業を進めています。
家で、自分のペースで
学習できることで、
どんどん進める人もいるでしょう。
でも、
「学校に来て、仲間と学ぶことの良さ」
もあります。
これは、そんなある日の授業記録です。
4年生の復習をかねて、引き算の筆算をしていました。
みんなすらすら解けていたので、
「もう一問出すけど、次の問題の答えがわかる?」
と尋ねました。
すると、すぐに「45!」と答えてくれました。
「気づいたことある?」
と聞いてみると、
「逆になってる!」
と気づいた人がいたので、みんなに伝えてもらいました。
とすると・・・・・・
10の位と1の位を入れ替えた数字の引き算は、
45
になるはずですよね。
ということで、自分で数字を設定して計算してみました。
すると・・・・・・
「あれ?なれへん!」
「・・・・ちがう・・・・」
どんな式を書いているのかを聞いて並べていくと・・・・
「あ!!」
9の段が現れました。
これは、みんなで協力して見つけられた
”きまり” ですね。
別の日には、
「▢にどんな数字を入れたい?」
と聞いてみました。
「答えがないから入れられへん!」
と言ってくれた人もいましたが、
そもそもこれは、等式になっていない(=がない)
ので、何を書いてもOKなんです。
書いた数字を聞いてみると
「1。簡単やから!」
「9.背番号やから!」
といろいろな考えがありましたが、
どれも間違いではありません。
自分の考えをもって、
自分なりに説明できればそれでいいのです。
「15」
を選んだ人がたくさんいました。
なぜだかわかりますか?
みんなで理由を考えました。
考えていく中で、
「2がいいな」
「13もいいんちゃう?」
と、一人では思いつかなかったところまで、
友達の考えを借りて
自分の考えを深めることができます。
そしてそれは、
学校でみんなと学ぶ意味の一つではないでしょうか。
コロナウィルス感染防止の対策を取りつつも、
子どもたちの学びを確かなものにするために、
試行錯誤を続けていきます。