「一日お母さん」 ~意見体験作文~

ぼくは、お母さんに毎日たくさん注意をされます。
朝起きると、はよ食べや、はよ用意しいや、脱いだ服は洗濯かごに入れなさい。宿題しなさい。習い事、明日の準備しなさい。ごはんの時は背中まっすぐしなさい。前向いて食べなさい。
寝る前は、はよ寝や、明日の準備ちゃんとした?


と、朝から寝る直前までめちゃくちゃうるさいです。


ぼくは、お母さんを注意してやろう!と思う、お母さんにある提案を持ちかけました。






「おれ、一日お母さんになる。」






「ええよ。朝から夜、寝るまで丸一日お願い。」


と言いました。




よし、いっぱい注意してやろうと気合十分で挑みました。


みんなが起きる前に朝のパンと牛乳を用意し、洗濯機のスイッチをオン。みんなを起こします。


食器を片付け、洗濯物を干しました。
バスタオルをジャンプして干し、Tシャツはハンガーにかけます。太陽がまぶしくてとても暑く、背は届かなくて、洗濯ばさみで指をはさむし、汗はだらだら流れ、とても大変でした。お母さんは、クーラーの効いている部屋でねころんでいました。


「だらだらせんと、手伝ってや」


と注意しました。


「今日は太子(子ども役)やから、手伝われへんねん。」


ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいのに。


昼ご飯はお父さんが焼きめしを作ってくれました。
食べ終わった食器をそのままに、みんな遊びだしました。
ぼくは、「ここだ!」と、お母さんに注意をします。


「使った食器は自分で運んで!」
「えーだって、いつも運んでへんやん!」


本当に手強い。




片付けが終わり、洗濯物を取り込みました。休憩したいけど、夕食の準備をしました。


ぼくは、お米を洗うのが初めてでした。いつも手伝っている妹が、


「ここの数字の2まで水入れるんやで。」と教えてくれました。


メニューは、ニンジンと白菜の味噌汁、卵焼きと鶏肉を焼きます。鶏肉は、手が滑って切りにくかったです。ごはんを机にセットして、妹の号令で、




「手をあわせて、いただきます」


「にんじん、いろんな形して面白いな」


「めっちゃおいしい!おかわりー!」


「太子が作ったごはん、めっちゃおいしい!」


みんな笑顔で食べてくれてうれしかったです。


「ごちそうさま。めっちゃおいしかった。」
と言って、みんな食器を運んでくれました。


お風呂にはいり、やったー。やっと終わる。


あれ?お母さんに注意することを忘れてる。そんなことよりも、どのお母さんも休憩がなくて大変だなと思いました。


当たり前に毎日を過ごしているけれど、全部が全部当り前じゃないということを忘れていました。


ぼくは、も少ししたら反抗期に入ります。
日々支えてくれている人がいて、周りの人にも支えられていることを忘れてはいけないと思いました。




お母さん、いつもありがとう。






ぼくは、お母さんが大好きです!




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6年生の夏休みの宿題に、「意見体験作文」があります。
これは、6年生ひとりひとりが普段の生活の中で経験したことを文章にしてみんなに伝えるものです。




この文章は、北松尾小学校の6年生の代表として、多久和君が青葉はつが野小学校の6年生たちの前で、堂々と発表しました。






経験したすばらしい出来事を、いつまでも大切にしてほしいですね。





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