ある日の授業風景~6年 算数~
6年生の算数では、図形の面積を求める学習をしています。
問題やその場面を想像しながら読んでみてください。
黒板に何も書かれていない円を貼りました。
「この円の面積は12c㎡です」
次に、半月型の図形を貼りました。
「これは何c㎡ですか?」
すると、「(半円かどうか、大きさをたしかめたいから)かぶせてや!」
という声が出ました。
さらに半分の扇形の面積を提示していくと、
A:「半分の半分」という意見も出てきました。
B:式に表すと12÷2=6 、 6÷2=3ですね。
です。AとBは、考え方が違いますが、算数では答えが同じでも、
アプローチが違うことがよくあります。自分と違う考え方を「わかろう!」
とすることが大切です。
ここからが、授業のメイン。
口を大きくあけたような図形を提示しました。
「パックマンみたい!」
「びみょー・・・」
「前まではきれいな形やったのに・・・・」
というつぶやきが・・・。
聞いていくと、どうやら子どもたちの中では、
「きれいな形=中心角が90°または、180°の扇型」
であることがわかりました。
「内角を知りたい」という意見が出たので、少しいじわるをして
「外角が120°」であることを伝えました。
が・・・・
それでもピンとくる人が少なかったので、
4等分の「4」がどこから来たのかを考えました。
これを中心角に注目して考えると、
360÷90=4
ほら、「4」が見えましたよね。
この考え方を使うと、切り取られた部分が120°なので、
360÷120=3
つまり、切り取られた部分は全体を3分の1であることがわかりました。
なので、面積は
12÷3=4
4×2=8
8c㎡
中心角に注目してこの問題を解決するためには、「前まではきれいな形やったのに・・・」がすごく大切な意味をもつ言葉だったんですね。
(黒板の版書は、担任の先生の掲載許可をいただきました)